平素より東京都生コンクリート工業組合の事業活動に格別のご理解、ご協力をいただき厚く御礼申し上げます。
東京都生コンクリート品質管理監査会議は平成10年に発足し、以来、中立・公正な監査を行うため、監査対象工場の全てを第三者機関によって厳正な監査を実施しております。また透明性を高めるため、その結果をホームページや冊子に個別開示するなど、改善を重ねてまいりました。当工業組合は、引き続き同会議の指導のもと、生コンクリート工場の品質管理体制の強化と品質確保を継続して推進してまいります。
令和5年度は、経済正常化が大幅に進み、価格転嫁や賃上げが加速しました。生コンクリート業界におきましても原材料等諸コストの上昇に対応するために、価格の転嫁を進めましたが、諸資材コストや労働コストが上昇し続けており、また旧契約価格物件が多く残っていることから、生コンクリート工場の収支改善はまだまだ厳しい状況です。
また、毎年のように繰り返される局地的豪雨による河川の氾濫や震度5強を超える地震など自然災害が続けて起こり、国土強靭化と防災減災対策の進展が強く求められていることを再認識いたしました。
このような状況の中、令和5年度の全国統一品質管理監査は、全国会議より示された監査及び査察の実施方針に従い監査を実施し、各生コンクリート工場の品質が維持されていることを確認いたしました。
当工業組合は、国土強靭化対策やTOKYO強靭化プロジェクトをはじめ社会資本整備のために必要不可欠な生コンクリートの供給者の責務として、需要家の皆様へ信頼の高い製品を安定供給するとともに品質管理の向上への取組を推進してまいります。
今後とも東京都生コンクリート工業組合および組合員工場の品質管理監査制度へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
東京都生コンクリート工業組合 理事長
斎 藤 昇 一
全国生コンクリート工業組合連合会
関東1区地区本部 本部長
(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・各工業組合管轄)